オワコンなFacebookでは、ただただ面白いキャンペーンやればいいという時代はもう終わり、というお話。


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先に言っておくと、すべてのFacebookキャンペーンを否定しているわけではありません。ただ、「Facebookで何か面白いことやって話題になったら、すごくない?」くらいの気持ちでお金をかけてまでキャンペーンするのは、もう時代遅れなんじゃないかなとふわっと思い始めています。

そう思っていたところで永江一石さんのこの発言を見て、ますますその考えが強まっています。

目新しいだけで金使ってどうでもいいことやるってバブルの時みたい・・
自分なら顧客がやるっていうのは絶対に勧めない。そんな金があるならもっと他にやることあるだろうと思う。
2013年2月14日の投稿より)

とりあえずFacebookで面白いことしたくてお金と労力をかけるのは、そうとう予算的に余裕がある場合(永江さんのお言葉で言うところの「バブルの時」みたいな場合)をのぞき、ただの担当者の自己満足になっちゃいそうです。

そんなことを、この期間限定Facebookページ「ホワイトホワイトマガジン」を見て改めて思いました。

ホワイトホワイトマガジン

このFacebookページは、ホワイトデーまでの1ヶ月限定コンテンツだそうです。

女性誌6誌「ViVi」「with」「VOCE」「GLAMOROUS」「FRaU」「Grazia」が共同で運営し、ホワイトデーの“ホワイト”にちなんだ情報を提供するFacebookマガジン「ホワイトホワイトマガジン」を公開した。
(YOMIURI ONLINE「ホワイトデーにちなんだ情報発信」より)

このホワイトホワイトマガジン、すごい頻度で更新されていて、並々ならぬ気合が感じられます。見たところ、一日に8回は更新されていたりします。投稿内容も、実際に各女性誌の編集長や編集部スタッフ、スタイリストさんなどからの情報をもとに構成されていて、写真もきれいですし、紹介しているモノ自体もさすが魅力的なものばかりでハイクオリティ。

でも…公開から4日目となるはずの本日時点でいいね!数は1000に届かず、各投稿に対する反応も2ケタ。かなりの労力をかけていそうなわりに、この反応はおそらく失敗の域に入るのでは。これから何か秘策をあたためているのかもしれませんが。

YOMIURI ONLINEの記事によると、「ホワイトホワイトマガジンを通じて、女性が欲しいアイテムや気になる美白ケアの情報を発信し、女性から積極的に情報を取得したり、その情報を容易に友人と共有したりできるような、これまでとは違う形のホワイトデーを盛り上げたい」というのが目的だそうです。

でも実際は、S社の美白用化粧品を宣伝することが目的のように見えます。想像するに、雑誌への出稿量を減らして、その予算をWEBにまわそうとしていたS社に対して、出版社と組んだほうがWEBもうまくいきますよ!と言いたくて考えられた企画なのではないかと。

各雑誌のネームバリューを使えばFacebookを使って拡散効果が見込める。Facebookでこんなマガジンは新しいから話題になってバズが起こせる。そんな思惑が見え隠れしますし、出版社側はそうやってS社から広告費を引っ張り出すことができればOKなのでしょうが、正直なところ、このキャンペーンで分かるのはS社のソーシャルメディアリテラシーの低さかと。

だってこれ、どうせやるならSumallyでやるべきじゃないですか?

ただただ、Facebookで何か面白いことやろうっていう単純な発想ではなく、メーカーのWEB担当者ももっとソーシャルメディアのことを勉強して、広告費の無駄遣いをしないように心がけないとですね。自分も気をつけます。


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App Storeと@cosme(アットコスメ)での評価を上げる、クレーマーにネガティブな口コミをさせない技術。


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知り合いに薦められて愛用しているiPhoneアプリがあります。このアプリはまだリリースされたばかりで発展途上なため、頻繁にアップデートが行われます。そのたびに表示される以下のメッセージ。(※原文ではなく、要約です。)

アプリ内のコンタクトフォームからいただいたご意見をもとに改善をしています。ご要望をアプリのレビュー欄(App Store)に書かれますと詳しく調査することが困難なため、アプリ内コンタクトフォームからご協力ください。

このメッセージを見るたびに私は 「ユーザーの声にしっかり耳を傾けているんだなぁ。素晴らしいなぁ。」 と関心していました。先日、知り合いと飲んでいて最近気になるアプリの話をしていたときにその感動を伝えると、「いやいや!それはクレームをApp Storeレビュー欄に書き込ませないための対策だよ!」と教えられました。目から鱗がポロッと落ちました。そ、そうだったのか!

クレームがあるときはアプリ内コンタクトフォームに書き込んでもらうことで、App Storeにはクレームを書き込ませない。もちろん実際にはApp Storeのレビュー欄に書いちゃう人もいるけれど、少しでも何とかApp Store内で高評価を保ちたいという製作者側の思惑があるのだそうです。

製品やサービスを購入して、それに対して不満があった場合の心理は、ざっくりみて以下の2通りがあると思います。

(1)とにかく怒りを吐き出したい!という【感情発散型】

お金を出して買ったのに裏切られたことが悔しくてムカついて怒りがこみあげてくるから、その感情をどこかで発散させるために、とにかく誰かに聞いてほしくなります。その際には回答を求めるというよりは、「とにかく聞いてほしい」という気持ちが強いです。

(2)もっとこうしてくれたらいいのになー!という【改善要望

購入した、ということは何かを期待していたということ。その期待が購入時点で満たされなかったことは残念だけれど、「期待を満たしてほしい」という気持ちは残っているので、製品やサービスにさらなる改善を求めます。なので、自分の改善意見を製作者・開発者に聞いてもらうことを望み、自分の意見が反映されるとクレーマーからファンになる可能性があります。

 

感情発散型も改善要望型も、共通点はしっかり自分の意見を聞いてほしいというところ。

化粧品メーカーでWEB担当をしている私にとって気になるのはアットコスメのクチコミです。以前、アイスタイル・濱田健作氏がとある講演でこんなことを仰っていました。

購入したときの期待値と使ってみたあとの期待値のギャップがクチコミ評価となるため、「思ったとおり」というような感想は少ない。クチコミは、ポジティブ(思ったよりよかった)かネガティブ(思ったより悪かった)の2通りにわかれます。

もちろんポジティブなクチコミは大歓迎ですが、ネガティブなクチコミは頑張って改善するから口コミサイトには書き込まないでほしいなというのがメーカー側の本音です。「思ったより悪かった」というネガティブなクチコミをよく見てみると、やはり感情発散と改善要望の傾向が見受けられます。

感情発散と改善要望のどちらに関しても、「しっかり聞いてほしい」という気持ちが根底にあるので、その際の受け止め口をApp Storeレビュー欄やアットコスメのようなクチコミサイト以外にも用意することがネガティブな口コミを少しでも減らすために有効かもしれません。特に改善要望型は、自分の声がメーカー側・開発者側に届きやすいところで発言したいと思っているはずなので、誘導はけっこう可能なのではないかと。

技術、というほどではないですが、やっぱりお客様ときちんと向き合うこと。そして、お客様の声を反映させていくこと。当たり前ですが、そういう誠意ある姿勢が高評価につながると信じて努めてまいります。


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精度が高すぎと話題のGunosyって、本当に精度高いですか?情報が偏りません?


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精度が高くてすごいって話題になってたから興味をもってGunosyに登録してから、3週間くらい経ちました。いまGunosyユーザーとして思うことをメモしておきます。

Gunosyとは?

FacebookかTwitterかはてなブックマークのアカウントを登録すると、独自のアルゴリズムで解析して、各自の興味にあった最新のニュースを算出して毎日メールやアプリで届けてくれるキュレーション系サービスです。パーソナルデータに基づくニュース推薦というアイディアから始まって、今では「未来の新聞」なんて呼ばれたりするくらい期待されているようです。

あなたに最適化したニュースをメールでお届け!
未来の新聞を予感させる「Gunosy(グノシー)」に注目!

で、私も実際に使ってみています。

たしかに興味がある記事も配信されてくるのですが、初めてから1~2週間はなぜか全く興味のない野球ネタが連日届きました。あまり野球に詳しくないし、いままで野球関連の記事にFacebookやTwitterで触れたことはないはずなので、どうしてだか不思議です。

その後、野球ネタが減ったと思ったら今度はスポーツ関連の体罰ネタ。なぜ私はスポーツ好きだとGunosyに認識されてしまったのでしょうか?たしかに体罰関連のニュースが話題になっていた時期ではありますが、私は登録しているFacebookでもTwitterでも取り上げたことがなかったので、これもやはりどうして私に薦めてきたのか不思議です。

最近は野球関連やスポーツ関連の記事が配信されてくることはほとんどなくなりました。が、今度はなぜかメンタル系の記事が多くなってきました。うつから抜け出すには?とか、生きる目的とは?とか。そこまで落ち込んでいるわけではないのに、なんだか私のメンタル面をGunosyに心配されているようで悲しい気持ちになりました…。

FacebookやTwitterでの情報発信量が少ないから私のパーソナルデータが十分でなく、そのため分析が正確に行われなかったのでしょうか。Gunosyはどの記事を見ているかを学習してアルゴリズムを改善していくものみたいなので、継続して使っていくことでさらにいいツールになることを期待します。

今日のブログは以下の記事を参考にさせていただきました。

[インタビュー]情報の新しい流れをつくりたい–東大のエンジニア集団が立ち上げた次世代マガジンサービスGunosy
精度が高すぎと話題!新たなキュレーションサービス|Gunosy
独自のアルゴリズムで1人1人に最適なニュースを送ってくれるGunosy
キュレーション系サービスを使ってみたけど今のところCrowsnestが一番いい感じ
あなたに最適化したニュースをメールでお届け!未来の新聞を予感させる「Gunosy(グノシー)」に注目!
“未来の新聞”と評される「Gunosy(グノシー)」がなかなかいいね!でもあくまで量質転化の考え方を貫く。


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「かわいい」「おしゃれ」と言われる製品を作りたい製品企画担当者がSumallyを活用する3つの方法。


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私はメーカーで女性向け製品の企画を担当しています。「かわいい!」「おしゃれ!」とターゲット女性に言ってもらえるようなパッケージデザイン、ネーミング、製品特徴、販促物などを考えることがお仕事です。

難しいのは、同じターゲット女性でも「かわいい!」と思うツボは季節やタイミング、状況によってどんどん変わっていってしまうということ。そのときの「気分」に合ったモノでないと、受け入れてもらえません。自分も、ちょっと前にかわいいと思って買ったものが、数週間後にはそこまでかわいいと思えなくなっていたりすることがあるので分かります。

もちろん、時間が経っても変わらずにずーっとかわいいと思うモノもあります。ただ、そのような「永遠かわいい」モノの魅力は時間の経過と共に磨かれるもので、パッと出の新製品が注目されるには「気分かわいい」の要素が不可欠です。「永遠かわいい」と「気分かわいい」の両方の要素をバランスよく兼ね備えたモノがヒット商品になるんじゃないかなと思ってます。

ターゲット女性のいまの「気分かわいい」を知るために、最近愛用しているのがSumally(サマリー)。欲しいモノと持ってるモノでつながるSNSで、「この世界に存在するすべてのモノの”百科事典”を作ること」を目的としているサービスです。

Sumallyの通常の使い方は、こんな感じ。

センスの良いユーザーが多く(著名人もいらっしゃいます)、さーっと見るだけでも
「あ、これかわいい♥」なんてモノがすぐ見つかります。
モノに限らず、場所や建物、おいしいレストランのメニューなど
何でもあり!な感じも◯。
純粋な「wish list」としても使えますし、例えば全く知らない人だけど
自分と同じような好みの人を見つけ、その人が「欲しい」「持っている」モノから
また自分好みなモノが見つかる…という風に楽しむこともできますよー♪
今どき女子のための「Sumally(サマリー)ってなに?」講座より)

私のSumally個人アカウントはこんな感じで、自分の欲しいモノ(want it)と持ってるモノ(have it)を並べていくのがとっても楽しいです。見やすくて洗練されたUIなので、もっとかわいいモノやおしゃれなモノを集めたいという気持ちになります。ファッションやアクセサリーだけでなく、食べ物やインテリアや本、風景、写真、映画…となんでもアリな感じもSumallyのいいところ。

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「want」しているモノは将来的に「have」する可能性があり、「欲しいモノ」を可視化できるという点が面白く、ずっとwindow shoppingをしている感覚になれることが「ハマれる要因」かと思います。
なぜPinterestよりもSumallyにハマるのか?より)

…と梅木雄平さんが仰る通り、いまの気分に合ったモノをウィンドーショッピング感覚で集めていけるところが面白いSNSです。

なので、Sumallyをうまく活用すれば「気分かわいい」が見えてくるはず!ということで、「かわいい」「おしゃれ」と言われる製品を作りたい製品企画担当者(私)がSumallyを活用する3つの方法をまとめてみました。(やっと本題。)

 

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(1)自社製品・競合製品をwant it/have itしている方のサマリーをみる

自社製品や競合製品をwant it/have itしている方は、まさにターゲットとなる方々です。そういう方々のサマリーをみると、いまどんな「気分」で、どんなモノに魅力を感じているかを知ることができます。1品1品をじっくり見るのではなく、さーっと流し見することがポイント。何人も何人も流し見していると、色やモチーフ、形状など、共通点が浮かび上がってきます。

(2)こういう方に買ってほしいなーって思う方のサマリーをみる

Sumallyの「ユーザーを探す」というページには、「人気ユーザー」のリストがあります。人気ユーザーにはスタイリストやミュージシャンを始め、情報感度・流行感度の高い、センスのいい方が名を連ねています。その中からターゲットとしたい方を見つけてサマリーをチェックすることで、いまどのようなところに目をつけているのか、どんな要素が「気分」なのかが分かります。

(3)こういうのがwant itされやすいんじゃないかな?と思うモノを登録して反応をみる

(1)(2)を経て何となくいまの「気分」が分かったら、自分でwant itされやすそうなモノを探してみましょう。ちなみに私はフォロワーが12名しかいないですが、自分で登録したこちらの画像は現時点で24名にwant itされています。大きな数字ではないですが、こういう雰囲気をいいなと思ってくださる方が一定数はいそうだなということが分かりました。

ちなみに同時に登録したこっちのタイツは、want it数が15名。同じものを他の人も登録していますが、みなwant it数はあまり多くないようです。イノベーター受けはよくても、あとに続かないタイプのモノでしょうか。

ただこれらのモノ自体↑についていえば、実際に使うかどうかと言われたら使わなさそうな人が多そうですね。あくまでwant it止まりになりそう。私自身も、そこまで高くなければ興味本位で買っちゃうかもしれないけれど、実際に使うことはないだろうなぁ。

Sumallyのwant itには「本気で買いたい・欲しいレベル」と「買うかどうかは分からないけどいいなーってレベル」の両方が含まれていることは注意点です。製品企画担当者としては、want itしてもらうことも大事ですが、あくまでもCVはhave itしていただくことだということも忘れないようにしたいです。

本日のブログは以下の記事を参考にさせていただきました。

なぜPinterestよりもSumallyにハマるのか?
元編集者が作ったSNS《Sumally》は、いかにしてキャズムを超えるのか?
欲しいモノと持ってるモノでつながるSNS〜「Sumally」(サマリー)の使い方
今どき女子のための「Sumally(サマリー)ってなに?」講座


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楽天・三木谷社長が注目する次世代サービスが気になるけど、これを自分のお仕事にどうつなげたらいいかなと考えてみました。


先日、楽天 新春カンファレンスに参加してきました。
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楽天で店舗運営しているけれど、いままで全く力を入れてこなかったので売上は雀の涙状態。参加者が首にさげなきゃいけない参加証に、自分の運営している店舗の売上がざっくり分かるようにしてあるのってすごいですね。私の参加証「白」は最低ランクで月商1000万円未満の店舗。来年参加するときは、色付きの参加証を目指して頑張ります。

このカンファレンスで一番の目玉である三木谷社長のお話は、なんとなく気合をいれて前から2列目でかぶりついて拝聴しました。気になったポイントはいくつかありましたが、その中でも“Disruptive Internet”な海外事例として紹介されていたサービスについて取り上げてみます。

以下3つのサービスが紹介されていました。

 

(1)airbnb
個人の空き部屋と希望泊者のマッチングサイト。2008年8月サンフランシスコを拠点にサービススタート。2010年1月:10万泊。2011年2月:月100万泊突破。→こだわったポイント:画像にこだわった。かっこいい画像。ソーシャルネットワークの機能(Facebook)を取り入れまくった。Facebook連動でセキュリティ確保(安心感)。
別荘・個室・サブレットを一泊から - Airbnbの宿泊物件

(2)UBER
モバイルアプリを使ったタクシー注文サービス。GPSを使ってオンデマンドで最寄りのタクシーを配車。2009年サンフランシスコでサービススタート。ロス、ボストン、トロント、パリ等へ拡大。プロのタクシーだけではない。安全性のために、登録時にテスト。乗車後に支払いとレーティングを行うのでサービスが悪かった場合は調査が行われ返金される。
Uber

(3)Square
モバイル決済サービス。年間取扱高100億ドル(2012年11月)。→将来的にはクレジットカードというもの自体が必要なくなるかもしれない。
Accept credit cards with your iPhone, Android or iPad - Square

どれも話題になって話は聞いたことがあったけどあまり気にとめていませんでしたが、これを機にちょっと中小メーカーWEB担当の自分だったら、これらのDisruptive(破壊的)なアイディアをどう解釈して自分のお仕事につなげていけそうか考えてみたのでメモとして記録しておきます。

airbnbでのポイントが「もってる人がもってない人にもってるものを提供する」というCtoCビジネスだとしたら、私の携わる美容業界で考えられるのは「美容技術を持った人が美容技術を求める人に個人的に美容技術を提供する」ってことかなと考えました。そこで思い出したのはFacebookでの家入一真さんのこの発言。

見習いや引退後の美容師と個人をマッチングさせて家とかオフィスで安く髪を切ってもらえるサービスやりたいけど法律がクソ邪魔なんだよな。何でダメなんだろうね。法律で守られてる昔ながらのビジネスには改革の余地がまだまだあって、妄想するだけでヨダレが出るね。

2013年1月28日の投稿より)

「髪を切る」という行為は難しくても、例えばスタイリングをするだけとかだったら実現可能かも。これは”美容業界として考えるとしたら”、ということであってメーカーとしては何ができるかぱっと思いつけないけれど、これからWEBを活用することでBよりC、つまり「個」の力が強まっていくという方向性は確実に考えられそうです。雑誌よりもブログのほうが購読者数が多かったりする事例が出てくるのと同じ感じかも。

Crowdworksみたいなところで個人にお仕事を直接発注したり、「MAKERS 21世紀の産業革命が始まる」みたいに情報発信だけでなくモノ作りも個人が行えるようになっていったり。今までBtoCとはいえ、なんだかんだで企業(卸業者や小売業者)の方向をみてお仕事していたメーカーは、顧客視点というか「個人視点」を意識したほうがよくなっていきそうな感じがします。

同じく楽天新春カンファレンスで講演された夏野剛氏の「(音楽業界や書籍業界など)WEBを脅威として捉えてしまい、積極的に導入しなかった産業は衰退している」というお言葉が改めて頭に浮かびます。組織に属しても、個人でも、手に入る情報量が変わらなくなっている時代の流れに合わせて、組織で働く自分の考え方や視点も変えていけるかどうかが重要になってきそうです。


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進化系フロー型メディア【Snapchat】がSexting最適アプリって本当?そんなアプリを子供に使わせても大丈夫なの?


2013年2月6日のブログで、情報を全く蓄積しないという特徴をもつ「進化系フロー型」のソーシャルメディアとしてご紹介したSnapchat。この、友達と共有した写真が最長10秒で完全消滅してしまう写真共有アプリSnapchatについて検索してみると、まだ日本でこのアプリを使いこなしている人は多くないからか、愛用者の声というより観測的な意見しか見つけられなかったのですが、それらの意見には大きく2つのパターンが見られます。

1つめは、(どう使いこなすかはとりあえず置いておいて)「数秒しか見られないなんて新しい!」「いままでの発想を覆す!」「なんかよくわかんないけど、すごそー!」というような、未知なる文化への期待を込めた意見。

2つめは、「そんなの、悪いことに使われるにきまってる」「危険なニオイしかしない」というような、Snapchatが孕んでいるリスク面に着目する、不安感・不信感満載な意見。

先日の私のブログは、これからのソーシャルメディアにはこの視点が必要だ!というような、かなり期待値が高めな内容だったので、今日は視点を変えてSnapchatが流行ることに対する不安感や不信感に着目してみたいと思います。

Snapchatの共同創設者であるEvan Spiegelが「数秒で完全に消滅してしまう写真を友達とシェアするアプリ」案を発表したとき、誰一人として彼のアイディアを評価する者はいなかったそうです。「それは最悪なアプリだ」というのが皆の意見でした。

「そんなアプリは誰も使わない。使うとしても、Sexting用にしかならない。」

性的な内容のやりとりをしたい人しか使わない、つまりエロ写真を見せ合うだけの低俗な場になるに違いない!というのが大方の意見でした。実際、Snapchatについて検索しているとSextingという単語をしばしば見かけます。保存されることなくその瞬間にだけ、特定の人に見せることができる写真共有アプリ…。まぁ、たしかにそういう発想にもなりますよね。

で、実際にSextingに最適なアプリなのか?というと、やっぱりそんなわけないです。もちろん、写真は画面を長押ししている状態でないと表示されず、設定された秒数(最長10秒)で消滅するけど、スクリーンショットを撮ることは可能だし、スクリーンショットを撮ったら本人に通知されることになってるけれどJailbreakすれば抜け道もあるようですし、なにより、iPhoneの画面を別のデジカメで撮影しちゃえば本人に通知されることなく、数秒で消滅させたかった画像が消滅することなく永遠に他人のものになってしまう危険性が容易に考えられます。

というわけで、結論としては、SnapchatはSexting最適アプリではありません。子供に使わせても大丈夫か?という点については、そもそもSnapchatでなくたって似たようなリスクはつきものですから、まずは「他人に見られたら困る写真や情報を流出させることの危険性」をよく教えてあげるべきというのが各記事の意見でした。また、むやみに知らない人をフレンドリストに加えることもリスクが高いです。それが理解できないうちはスマホをもたせること自体、考えなおしたほうがいいかもしれないですね。どんなソーシャルメディアも、どう使うかは使う人次第。リテラシーを高めることの重要性を感じます。Amanda Toddさんのような悲劇が繰り返されることのないことを祈ります。(上の右側の写真はSextingを促しているようにも見受けられますが…。)

と、ごくごく当たり前で全くおもしろくない結論に至ってしまったのですが、今日は何が言いたかったかというと、もちろんSexting最適アプリを探しているわけではなく(笑)、Sexting目的じゃなくてもSnapchatを使う人はいっぱいいるよ!ということでした、実は。

もちろん、そういう目的で利用している人も少なくないとは思います。でも、それだけだったらここまでの利用者数にはならないんじゃないかと。

(引用元:http://nakedsecurity.sophos.com/2012/11/06/snapchat-sexting-app-security/

2012年11月6日時点で、アメリカでの無料写真アプリランキングでInstagramを超えてYouTubeに次ぐ2位にランクイン。(2013年2月7日時点ではInstagramに逆転されて4位。)Sexting目的だけだったら、ここまで上位にはこないんじゃないかと。

情報が蓄積されない進化系フロー型のメディアに対する需要は単にエロ目的だけでなく、もっとコミュニケーションの本質につながっているんじゃないかなと妄想中。そのあたりの本質を理解することが、これからのWEBマーケティングに必要になってきそうです。

今日のブログは以下の記事を参考にさせていただきました。

What is Snapchat? Is Snapchat okay for kids?
Snapchat: The Biggest No-Revenue Mobile App Since Instagram
Does Snapchat offer safe sexting from smartphones, or a false sense of security?
Snapchat Makes Sexting Easy
Snapchat や Facebook Poke の何が面白いのか:犬と箸


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もはや定番?未来を担う2013年必須のソーシャルメディア、いくつご存知ですか?


…ってか、私は結構わかんなかったぞくやしい。

おもしろ画像を投稿してくれている海外のFacebookページ「Civilization Evolving Through Humor」が2013年2月6日に投稿していたこの画像。定番のソーシャルメディアたちのアイコンを取り上げて面白おかしく紹介している画像ですが、このアイコンのソーシャルメディアたち、全てご存知ですか?

Facebookでしょ、Twitterでしょ、LinkedInでしょ、YouTubeでしょ。ふんふん。

あれ、YouTubeの右隣りって何???

モニプラの変形版?んー???

 

左下はPinterest。その右は…あれ、見たことあるようなないような、ないような…。

で、その右は…B?ん、ぶ、ブログ???

その次は「t」…って、Twitterじゃないの?「t」といえばTwitterだよね???

最後の一番右のは…あーなんだっけこれ!見たことあるけどなんだっけ!!!

(-_-)

私のWEB知識レベルはこんな程度です。すみません。

この画像、決して「新しいメディア紹介しますよー」ということが目的ではなく、周知のメディアを取り上げて「アハハ、うけるー!So funny!」とかいって笑かすことが目的なので、ユーモアとか英語力とか以前に、そもそもこんなアイコン知らないってことは恥ずかしいし、すごく悔しい。なんて勉強不足なんだろうと猛省。

試しに上の画像を個人のFacebookに投稿して反応をみてみたところ、私よりも断然にWEBに詳しそうな人も「全部は分からない」という人が大半だということが判明。よかった、私だけじゃなかった。

では、ここでまず答え合わせから。

 

【上段】

Facebook、Twitter、LinkedIn、YouTube、StumbleUpon

【下段】

Pinterest、reddit、blogger、tumblr、flickr

 

いくつ分かりましたか?

もともと知ってたもの、実際に使っているもの、いくつありましたか?

私は個人的にもお仕事的にも使いこなしているのは、FacebookとTwitterとYouTube。お仕事では使ってないけど個人的に使ってるのはLinkedIn。あと、Pinterestは使ったほうがいいんだろうなと思って登録したものの、あまり面白さが分からないうちに挫折して放置。reddit、tumblr、flickrは聞いたことあるけどよく分からない。bloggerは分かるような分からないような…。そして、StumbleUponは完全ノーマーク。

一般的な企業のWEB担さんはどれくらいご存知のものなのでしょうか?

この中で一番ノーマークだった「StumbleUpon」は即ダウンロードして、早速使ってみています。英語ばっかりで日本語対応していない感じなので、こりゃ日本で普及してなくても仕方ないだろって感じがしますが、このサービスは注目しておいたほうがいいかもしれないと直感的に思っているところです。Gunosyで興奮していますが、StumbleUponの日本語版がリリースされたらGunosyを超えるサービスになるかも。ていうか、GunosyにもStumbleUpon的な機能が追加されたらいいなぁ。(すみません、まだよく分かってないまま直感的に言ってます。)

まだまだ触り始めたばかりなのでStumbleUponについて私が語るのは100年早いよって感じなので、詳しくはこちらを読んでいただくのがいいかと。

5分でわかるStumbleUpon http://stumblab.com/5minutes_stumbleupon/

いや、でもこんなもんじゃない!なんかもっと可能性を感じる!とりあえず頑張って使いこなしてみます。また追ってStumbleUponについて書かせてください。

しかし、これってどう発音したらいいのでしょうか。「スタンブルアポン」?「スタンブラポン」?略して「スタポン」?なんだかなぁ。

 

【情報元・参考リンク】
Civilization Evolving Through Humor
5分でわかるStumbleUpon http://stumblab.com/5minutes_stumbleupon/


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Snapchatにみる【進化系フロー型】メディアの台頭


若年ユーザーのFacebook離れ?

Facebookの若年ユーザーがFacebook以外のサービスに関心を持ち、移行しているというニュース。

米証券取引委員会(SEC)に米国時間2月1日に提出された「10-K Annual Report」のリスク要因に関するセクションで、Facebookは10代ユーザーの関心がFacebookとは別のアプリケーションに切り替わっていることを明らかにした。
(引用元:Facebook、若年ユーザーの流出を危惧–SEC文書で言及

永江一石さんのブログを愛読しているので「Facebookはオワコン」という話については心構えができていたほうかと思いますが、それもますます現実味を帯びてきたなと感じます。お仕事でもプライベートでも今はFacebookにどっぷり浸かってるけど、そういう状態も長くは続かないのでしょうか。まぁまぁ居心地よかったんだけどなぁ。

それ見ろ、やっぱ日本のFacebookはオワコン期に突入 

Facebookから離れてどこへ行くの?

で、Facebookがオワコンなんだったら、じゃぁ次はどうなるの?というのが企業のWEB担当者としてはすこぶる気になるところ。ここで取り上げられているのはあくまで「若年ユーザー」であって全ユーザーではないけれど、やっぱり流行に敏感な若年層の動向はおさえておきたいです。

Facebookは、ソーシャルネットワークの分野で老舗になりつつも、流行の先端に留まるためには若い世代のユーザーが必要だ。Facebookが10代のユーザーや関心を失った場合、Snapchatのような前途有望なサービスに出し抜かれ、間違いなく意味を失っていくだろう。
(引用元:Facebook、若年ユーザーの流出を危惧–SEC文書で言及

いままでFacebookを使っていた若年ユーザーはどこへ行ってしまうのか?というと、『Snapchatのような前途有望なサービス』に移行しているとのこと。

お、最近気になってたアプリの名前がここでも出てきました。今後のソーシャルメディアの進む方向性を探る上で、どうやらSnapchatは無視できなさそうです。

Snapchatとは?

Be Web Smartさんによると…

Snapchatは友達に写真を送るアプリだ。そのユニークさは、まるで映画「ミッション・インポッシブル」のような特徴にある。一度見られたら最後、その写真は数秒のうちに消滅してしまうのだ。

(原文:Snapchat is an  app used to send photos to friends.  The unique feature of the app is straight out of “Mission Impossible” – once viewed, the photo self-destructs in a matter of seconds.)

(引用元: What is Snapchat? Is Snapchat okay for kids?


写真を共有するアプリはInstagramに代表されるようにたくさんあるけれど、Snapchatはその瞬間に共有し、そのあとは蓄積されることなく消滅してしまうのだそうです。写真を見ることができる時間は、最長でもたったの10秒。行く河の流れは絶えずして、諸行無常を感じるシステムですね。

誰かがその写真をスクリーンショットで保存したかどうかも確認できるので、知らないところで勝手に画像が拡散してしまうリスクも低く、あくまで「リアルタイム」に「その瞬間にだけ」写真を共有できるということが魅力のようです。だから、たくさんの人に見られるとヤバい悪ふざけ写真や恥ずかしい写真もノリで投稿できちゃうところが若年ユーザーに向いているんですね。

Snapchatの説明を読んでいて思い浮かんだのは、私がWEB担当者になったころにWEBを生業とする社外の方々からよく教えられた『ソーシャルメディアは「ストック型」と「フロー型」に分けて考えましょう』というお話。ざっくり言って、情報が蓄積されていくのが「ストック型」で代表格はブログ。情報が時間の経過により流れていくのが「フロー型」で代表格はTwitter。mixiはストック型寄りで、Facebookはフロー型寄り…みたいな話があったように記憶してます。

当時は「なるほど」と思ってたのですが、よく考えてみたらフロー型の代表格とされるTwitterだって、フロー型っぽいように扱われていたFacebookだって、たしかにタイムライン上だけを見ていれば情報は流れていくように見えるけれど、実際には情報はどんどん蓄積されていってますよね。いままでずっとストックされてきたのですが、検索機能が充実しなかったせいで分かりづらかったところで、Facebookが検索機能を強化するって話をしだしたから「Facebookのストック型側面」がより際立ってきたように感じます。

そこで、Snapchat。本当の意味でのフロー型ソーシャルメディア。これを勝手に【進化系フロー型】と名付けてみます。

情報が蓄積されることには良い面と悪い面があり、いままでフロー型だと信じていたソーシャルメディアも実は情報が蓄積されていたことが分かった。そうなると、今度は蓄積されないメディアが求められる。Snapchatの台頭に象徴される進化系フロー型メディアは、若年ユーザーに限らず、ますます需要が増していきそうな気がします。

うーん、進化系フロー型のソーシャルメディアに対して企業はどう発信していったらいいんだろう。

個人的には、なぜか酔っ払ってるときにどうでもいいくだらない写真を撮って誰かに見せびらかしたくなったりするので、そういうときにSnapchatを活用できたらよさそうだなと思います。

doushiyou

【情報元・参考リンク】
Facebook、若年ユーザーの流出を危惧–SEC文書で言及 
それ見ろ、やっぱ日本のFacebookはオワコン期に突入
What is Snapchat? Is Snapchat okay for kids? 
Snapchat 
送った写真が10秒以下で消えるアプリ「Snapchat(スナップチャット)」が面白い! 気楽な写真のやり取りに便利


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