「かわいい」「おしゃれ」と言われる製品を作りたい製品企画担当者がSumallyを活用する3つの方法。


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私はメーカーで女性向け製品の企画を担当しています。「かわいい!」「おしゃれ!」とターゲット女性に言ってもらえるようなパッケージデザイン、ネーミング、製品特徴、販促物などを考えることがお仕事です。

難しいのは、同じターゲット女性でも「かわいい!」と思うツボは季節やタイミング、状況によってどんどん変わっていってしまうということ。そのときの「気分」に合ったモノでないと、受け入れてもらえません。自分も、ちょっと前にかわいいと思って買ったものが、数週間後にはそこまでかわいいと思えなくなっていたりすることがあるので分かります。

もちろん、時間が経っても変わらずにずーっとかわいいと思うモノもあります。ただ、そのような「永遠かわいい」モノの魅力は時間の経過と共に磨かれるもので、パッと出の新製品が注目されるには「気分かわいい」の要素が不可欠です。「永遠かわいい」と「気分かわいい」の両方の要素をバランスよく兼ね備えたモノがヒット商品になるんじゃないかなと思ってます。

ターゲット女性のいまの「気分かわいい」を知るために、最近愛用しているのがSumally(サマリー)。欲しいモノと持ってるモノでつながるSNSで、「この世界に存在するすべてのモノの”百科事典”を作ること」を目的としているサービスです。

Sumallyの通常の使い方は、こんな感じ。

センスの良いユーザーが多く(著名人もいらっしゃいます)、さーっと見るだけでも
「あ、これかわいい♥」なんてモノがすぐ見つかります。
モノに限らず、場所や建物、おいしいレストランのメニューなど
何でもあり!な感じも◯。
純粋な「wish list」としても使えますし、例えば全く知らない人だけど
自分と同じような好みの人を見つけ、その人が「欲しい」「持っている」モノから
また自分好みなモノが見つかる…という風に楽しむこともできますよー♪
今どき女子のための「Sumally(サマリー)ってなに?」講座より)

私のSumally個人アカウントはこんな感じで、自分の欲しいモノ(want it)と持ってるモノ(have it)を並べていくのがとっても楽しいです。見やすくて洗練されたUIなので、もっとかわいいモノやおしゃれなモノを集めたいという気持ちになります。ファッションやアクセサリーだけでなく、食べ物やインテリアや本、風景、写真、映画…となんでもアリな感じもSumallyのいいところ。

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「want」しているモノは将来的に「have」する可能性があり、「欲しいモノ」を可視化できるという点が面白く、ずっとwindow shoppingをしている感覚になれることが「ハマれる要因」かと思います。
なぜPinterestよりもSumallyにハマるのか?より)

…と梅木雄平さんが仰る通り、いまの気分に合ったモノをウィンドーショッピング感覚で集めていけるところが面白いSNSです。

なので、Sumallyをうまく活用すれば「気分かわいい」が見えてくるはず!ということで、「かわいい」「おしゃれ」と言われる製品を作りたい製品企画担当者(私)がSumallyを活用する3つの方法をまとめてみました。(やっと本題。)

 

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(1)自社製品・競合製品をwant it/have itしている方のサマリーをみる

自社製品や競合製品をwant it/have itしている方は、まさにターゲットとなる方々です。そういう方々のサマリーをみると、いまどんな「気分」で、どんなモノに魅力を感じているかを知ることができます。1品1品をじっくり見るのではなく、さーっと流し見することがポイント。何人も何人も流し見していると、色やモチーフ、形状など、共通点が浮かび上がってきます。

(2)こういう方に買ってほしいなーって思う方のサマリーをみる

Sumallyの「ユーザーを探す」というページには、「人気ユーザー」のリストがあります。人気ユーザーにはスタイリストやミュージシャンを始め、情報感度・流行感度の高い、センスのいい方が名を連ねています。その中からターゲットとしたい方を見つけてサマリーをチェックすることで、いまどのようなところに目をつけているのか、どんな要素が「気分」なのかが分かります。

(3)こういうのがwant itされやすいんじゃないかな?と思うモノを登録して反応をみる

(1)(2)を経て何となくいまの「気分」が分かったら、自分でwant itされやすそうなモノを探してみましょう。ちなみに私はフォロワーが12名しかいないですが、自分で登録したこちらの画像は現時点で24名にwant itされています。大きな数字ではないですが、こういう雰囲気をいいなと思ってくださる方が一定数はいそうだなということが分かりました。

ちなみに同時に登録したこっちのタイツは、want it数が15名。同じものを他の人も登録していますが、みなwant it数はあまり多くないようです。イノベーター受けはよくても、あとに続かないタイプのモノでしょうか。

ただこれらのモノ自体↑についていえば、実際に使うかどうかと言われたら使わなさそうな人が多そうですね。あくまでwant it止まりになりそう。私自身も、そこまで高くなければ興味本位で買っちゃうかもしれないけれど、実際に使うことはないだろうなぁ。

Sumallyのwant itには「本気で買いたい・欲しいレベル」と「買うかどうかは分からないけどいいなーってレベル」の両方が含まれていることは注意点です。製品企画担当者としては、want itしてもらうことも大事ですが、あくまでもCVはhave itしていただくことだということも忘れないようにしたいです。

本日のブログは以下の記事を参考にさせていただきました。

なぜPinterestよりもSumallyにハマるのか?
元編集者が作ったSNS《Sumally》は、いかにしてキャズムを超えるのか?
欲しいモノと持ってるモノでつながるSNS〜「Sumally」(サマリー)の使い方
今どき女子のための「Sumally(サマリー)ってなに?」講座


カテゴリー: Sumally (サマリー), 製品企画   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク