マーケティングのお仕事をさせていただいていると、誰か他の人の気持ちになろうとすることがよくあります。
このお店に来る人は、どんな気持ちなんだろう
どういう理由で、どういう商品を求めているんだろう
とか
このキーワードでGoogle検索した人は
何が知りたくて、どういう状況で検索をしたんだろう
とか。
リサーチしたり、ヒアリングしたり、はたまた過去の経験から、それを想像したり、予測したりして仮説を出しますし、それらにより、おかげさまでお客様に喜んでいただける商品やサービスのマーケティングに携わらせていただいたりしてきたわけですが、それでも究極的にいえば自分以外の人の気持ちを本当に理解することは不可能だと、そこには限界があることも、日々そういうことを考えてお仕事させていただいているからこそ強く感じます。
統合失調症、と呼ばれる病気があります。
他の精神科の病気も、またそれ以外の病気もそうですが、患っていない人には患っている方の気持ちは非常に理解しづらいものです。統合失調症を患った方が「寛解(全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること)」を目指すにあたり彼らを受け入れる側ができることは、自分とは異なる、自分にはなかなか理解できない視点や状況が存在することを知ることなのではないかと感じています。
世の中には色々な気持ちや視点が存在すること。自分の視点がすべてではないということ。それに気付くことで、みんながもうちょっとずつ生きやすい社会になるかもしれない。そんなことをこのニュースを見て感じました。
統合失調症の疾患教育ツール「バーチャル ハルシネーション」リニューアル公開 : 読売新聞
https://t.co/FDKaAvjrWz— 認定NPO法人地域精神保健福祉機構 (@comhbo) 2016年5月12日