先日、楽天 新春カンファレンスに参加してきました。
楽天で店舗運営しているけれど、いままで全く力を入れてこなかったので売上は雀の涙状態。参加者が首にさげなきゃいけない参加証に、自分の運営している店舗の売上がざっくり分かるようにしてあるのってすごいですね。私の参加証「白」は最低ランクで月商1000万円未満の店舗。来年参加するときは、色付きの参加証を目指して頑張ります。
このカンファレンスで一番の目玉である三木谷社長のお話は、なんとなく気合をいれて前から2列目でかぶりついて拝聴しました。気になったポイントはいくつかありましたが、その中でも“Disruptive Internet”な海外事例として紹介されていたサービスについて取り上げてみます。
以下3つのサービスが紹介されていました。
(1)airbnb
個人の空き部屋と希望泊者のマッチングサイト。2008年8月サンフランシスコを拠点にサービススタート。2010年1月:10万泊。2011年2月:月100万泊突破。→こだわったポイント:画像にこだわった。かっこいい画像。ソーシャルネットワークの機能(Facebook)を取り入れまくった。Facebook連動でセキュリティ確保(安心感)。
(2)UBER
モバイルアプリを使ったタクシー注文サービス。GPSを使ってオンデマンドで最寄りのタクシーを配車。2009年サンフランシスコでサービススタート。ロス、ボストン、トロント、パリ等へ拡大。プロのタクシーだけではない。安全性のために、登録時にテスト。乗車後に支払いとレーティングを行うのでサービスが悪かった場合は調査が行われ返金される。
(3)Square
モバイル決済サービス。年間取扱高100億ドル(2012年11月)。→将来的にはクレジットカードというもの自体が必要なくなるかもしれない。
どれも話題になって話は聞いたことがあったけどあまり気にとめていませんでしたが、これを機にちょっと中小メーカーWEB担当の自分だったら、これらのDisruptive(破壊的)なアイディアをどう解釈して自分のお仕事につなげていけそうか考えてみたのでメモとして記録しておきます。
airbnbでのポイントが「もってる人がもってない人にもってるものを提供する」というCtoCビジネスだとしたら、私の携わる美容業界で考えられるのは「美容技術を持った人が美容技術を求める人に個人的に美容技術を提供する」ってことかなと考えました。そこで思い出したのはFacebookでの家入一真さんのこの発言。
見習いや引退後の美容師と個人をマッチングさせて家とかオフィスで安く髪を切ってもらえるサービスやりたいけど法律がクソ邪魔なんだよな。何でダメなんだろうね。法律で守られてる昔ながらのビジネスには改革の余地がまだまだあって、妄想するだけでヨダレが出るね。
(2013年1月28日の投稿より)
「髪を切る」という行為は難しくても、例えばスタイリングをするだけとかだったら実現可能かも。これは”美容業界として考えるとしたら”、ということであってメーカーとしては何ができるかぱっと思いつけないけれど、これからWEBを活用することでBよりC、つまり「個」の力が強まっていくという方向性は確実に考えられそうです。雑誌よりもブログのほうが購読者数が多かったりする事例が出てくるのと同じ感じかも。
Crowdworksみたいなところで個人にお仕事を直接発注したり、「MAKERS 21世紀の産業革命が始まる」みたいに情報発信だけでなくモノ作りも個人が行えるようになっていったり。今までBtoCとはいえ、なんだかんだで企業(卸業者や小売業者)の方向をみてお仕事していたメーカーは、顧客視点というか「個人視点」を意識したほうがよくなっていきそうな感じがします。
同じく楽天新春カンファレンスで講演された夏野剛氏の「(音楽業界や書籍業界など)WEBを脅威として捉えてしまい、積極的に導入しなかった産業は衰退している」というお言葉が改めて頭に浮かびます。組織に属しても、個人でも、手に入る情報量が変わらなくなっている時代の流れに合わせて、組織で働く自分の考え方や視点も変えていけるかどうかが重要になってきそうです。
ピンバック: 【コンピューター】 ヤバイ、なんかGREEがmixiみたいになってきたでござる: やまもといちろうBLOG(ブログ) 2013年02月18日 昼刊 | aquadrops * news
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