Gigazineのこの記事↓によると、「AdBlock」をめぐって大変なことになっているようです。
AdBlockとは、広告をブロックするアドオンソフトウエア。これをブラウザにアドオンしておくと、WEB広告がブロックされ、表示されないようになります。私はChromeユーザーですが、AdBlockを入れてます。
AdBlockを使っていないとこんな風に広告が表示されますが、
AdBlockを有効にすると、広告が表示されなくなります。
これって一般ユーザーにとっては有り難いですが、WEB広告を生業とする方々にとっては脅威ですよね。どんなクリエイティブにしたらよりクリック率が上がるか?とか日々考えているのに、表示すらしてもらえなかったらどうしようもないです。2007年の記事ですが、こんなことを書いてる方を見つけました。
ネット広告で商いをしている企業にとっては死活問題だ!!
レポート上、表示回数は上がっているのに、CTRが全然上がらない。。
バナーを差替えても、全然BTRも向上しない。ということになりかねないよこれは。。
(「ネット広告業界に衝撃走る「Adblock」の脅威」より)
Gigazineさんの記事は、AdBlockして広告非表示にしている人にはサイトを見せなくする「Anti Adblock」を紹介しています。そしてさらに、『「Anti Adblock」スクリプトを無効化するアドオン「Disable Anti-Adblock」がFirefoxには既に存在』しているとのこと。
つまり、
「広告を非表示にするサービス」が出てきたら、
今度は
「広告を非表示にするサービスを使っている人にコンテンツを見せないサービス」が生まれ、
さらに
「広告を非表示にするサービスを使っている人にコンテンツを見せないサービスを無効化するサービス」が生まれているという。
Gigazineさん曰く
一進一退のデッドヒートが繰り広げられており、まったく予断を許さない状況です。
…だそうです(笑)
この記事を読んで考えたのは、テレビCMも似たような経験をしているんじゃないかなということ。
かつては、テレビを見る人は強制的にテレビCMも見なければなりませんでした。(もちろん、テレビCM中にトイレに行ったり、チャンネルを変えたりする人もいますが。)それが、「テレビを録画する」ということが可能になると、テレビCMをスキップ再生するということが可能になった。
そんなテレビCMと同じように今、WEB広告は「スキップ再生される」というリスクに直面しているのではないかと思います。
私、普段はAdBlockでWEB広告を非表示にしていますが、一部のサイトではあえてAdBlockを解除しています。なぜなら、そのサイトのWEB広告は見たいと思うからです。
テレビCMも、面白いCMだったらスキップしないで見たりしますよね。話題になっているテレビCMの場合、わざわざYouTubeで検索して見たりもします。
私のようにいちいちAdBlockをオンオフ切り替える人は多くないかもしれません。でも、WEB広告も より「見たい」と思ってもらえるような広告 を目指さなくてはならなくなってきているのでは。いままでは「いかにクリックさせるか」にこだわりすぎて、「いかに釣るか」みたいな思考に偏ってしまいがちでしたが、考え方をちょっと変えなければならない時がきているのかもしれませんね。
※テレビ業界でも「社団法人 日本民間放送連盟がCMオートカット機能を問題視」みたいな話もありますが…。
参考: レコーダーのCMカット機能中止問題について各社に聞いた
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