母から娘への手紙:
私のかわいい娘へ。
私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。
話をしているときに私が同じ話を何回も繰り返したら、
「さっき同じこと言ったじゃない」なんて言って遮らずに、ただ耳を傾けていて。
幼いあなたが眠りに落ちるまで、私は幾夜も幾夜も同じ物語を読み聞かせたわ。
私がお風呂に入りたくないと駄々をこねても、怒って私を責めないで。
あなたが小さな女の子だったころ、言い訳をして逃げ回るあなたを追いかけて
お風呂に入らせなければならなかったことを思い出して。
新しいものに対して私が無知であることに気付いたときは、
そんな目で見ないで、ゆっくり時間をかけて覚えさせて。
覚えてるかしら、私があなたにたくさんのことを教えてあげたこと。
正しい食べ方、お洋服の着方、髪のとかし方、そして毎日ぶつかる人生の壁との向き合い方まで、ね。
私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。
私が何を話していたか分からなくなってしまったときは、思い出す時間をちょうだい。
そして、もし思い出せなくても、心配したり、いらいらしたり、馬鹿にしたりしないで。
私にとって何よりも大切なことはあなたと一緒にいることだということを分かってね。
私が年老いて、以前のように歩けなくなったときは、やさしく手をとって。
あなたが初めて歩いたときに、私がそうしたように。
そんな日がきても、決してさみしいだなんて思わないでね。
私が最期の日を愛情に包まれながら迎えられるように、ただそばにいて。
ともに過ごした時間、ともに過ごすことができた幸せを、あなたに感謝しています。
満面の笑みと、いつ何時も絶やすことのないあなたへの愛とともに伝えさせて。
愛する、私の大切な娘へ。
-作者不詳
以上の文章はSpring in the AirというFacebookページに掲載されていた作者不詳の英文を私が和訳したものです。写真は文章とは関係ありません。
こちらを2012年の母の日にFacebookへ投稿したところ、多くの方にいいね!・シェア・コメントをいただきました。本文内に引用元や、私は作者ではなくあくまで和訳しただけであるということを記載できず、誤解させてしまっていることがあるようなのでブログにこの注釈とともに転載しました。
※Facebookに投稿された「母から娘への手紙」はこちら。
内容の真偽や、このような手紙を娘に書くことについては賛否両論がありますが、この文章を読んで両親や家族、周りの人に対して少しでも優しい気持ちになれたら素敵だなと思ってシェアさせていただきました。
あと、樋口了一さんの「手紙~親愛なる子供たちへ~」という曲の歌詞と内容が似ているというご指摘もよくいただくのですが、樋口さんの歌詞も原作詞が「不詳」となっているので、おそらく同じ原文が元になっているのではないかと思います。こちら素晴らしい曲、素晴らしい和訳ですね。
※樋口了一さん「手紙~親愛なる子供たちへ~」の歌詞はこちら。
そして文章とは関係ないのですが、この手紙を和訳したころに出逢った坂詰美紗子さんの「泣かないでママ」という曲が素晴らしい歌詞で、娘から母親へのアンサーソングのように思えて感動しました。歌詞を一部、ご紹介させてください。
胸に響き続く言葉も
変わることのない優しさも
あなたのくれた愛にとても敵わないけど
それでも 溢れる想いがあるの泣かないでママ
大切だから
その笑顔が大好きだから
守りたいの
※坂詰美紗子さん「泣かないでママ」の歌詞はこちら。
身近な人ほど、なかなか素直に感謝の気持ちを伝えられなかったりするものですが、曲や詞に想いを託してみるのもいいかもしれないですね。私も今週末は母と過ごそうと思います。
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