日本人が海外で働くということ 〜裸足の国で本当に靴は売れるのか〜


walkongrassまずは靴の営業マンのお話から。有名な例え話なので、ご存知の方は最初の段落は読み飛ばしていただいてかまいません。

 
靴の営業マンがある地域へ市場調査に行ってみると、その地域では誰も靴を履いていなかった。そこで、「この国は靴を履く文化がないから靴は売れない」と判断するか、「みんな靴を履いてない!ということは、競合がいない!ブルーオーシャンやー!いっぱい靴が売れるぞー!」と判断するか。さて、あなたはどちらですか?

 …というお話。

 
おそらくこの例え話は、「どんなピンチも見方を変えればチャンスになり得る」ということがメッセージで、「できない」「だめだ」と後ろ向きに考えがちな営業社員を鼓舞するために朝礼とかでよく使われていそうです。

私も某メーカーで海外営業を担当していたころに当時の上司から教えていただいた気がします。

 
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海外で働きたいとベトナムに引っ越してから、半年が経過した今。自分が生まれた国ではない国で、自分が育った環境と異なる環境で育った方々に、自分はどんな価値が提供できるんだろうと自身の無力さを感じながら日々もがいてます。

裸足の国の住民たちは、それまでずーっと靴のない生活をしてきたはず。その人たちに靴を履かせようとするのは、自分のエゴなんじゃないか。自分も裸足になってみたり、やっぱり靴を履いてみたり。日本にいたときは考えなかったことを考えるようになりました。

ときにそんな迷いが生じるのが事実。でも、ふと冷静になってみたとき、思い出すのは今まで出会ってきた多くのベトナム人の言葉。

 
「日本が好き!日本の製品が好き!」
「日本の製品が欲しい!使いたい!買いたい!」

 
本当に有り難いことに、ここベトナムでも日本や日本製品は評価が高く、人気があります。しかし、そのような人気のある日本製品や人気となるであろう日本製品が世界中どこでも手に入るわけではないからこそ、「日本の良いものを世界へ」という思いでお仕事させていただく意味があるんだなとベトナムの方に気付かせていただいています。

裸足の国で靴が売れるかどうかは、その国の人が靴を履いているか履いていないかではなく、「靴が履きたい!」というその国の人々の声を引き出せるかどうかなのかな〜とぼんやり思いつつ。何も答えは見つかっていませんが、今日でホーチミンへ引っ越して半年ということを記念して久しぶりにブログ書いてみました。以上。

 
 

  
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Mio Nakajima
 
 


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