ブランディングを成功させる秘訣ってやっぱり結局は◯◯だと思う


kyoto

長期的に売れ続ける製品やサービスを築くためにブランディングは欠かせません。「マーケティングは売れる仕組みづくり、ブランディングは売れ続ける仕組みづくり」とかつて先輩に教えていただきましたが、その通りだとつくづく感じます。

関わり方はそれぞれ異なりますが、化粧品、医薬品、雑誌、テレビ番組、飲食、アパレルなど、いままで様々なブランドの立ち上げや育成に携わってきて、成功しているブランドには共通点があるなと思うようになりました。ブランディングの成功率を100%にすることは不可能ですが、それでもそのポイントをしっかりおさえれば成功率が高まりますし、逆にそれがなければ成功する可能性が極めて低くなるようです。

ひっぱりすぎると恥ずかしくなるので、もうネタばらしします。
ブランディングを成功させる秘訣って、やっぱり結局は「愛」だと思います。

 
私、長期的に成功しているブランドでこんな担当者は見たことがありません。

 

・店頭で見かけた担当製品が倒れていても気にせずに通り過ぎられる
・自分のデスク上に置いてある担当製品にホコリがかぶっている
・担当製品をよく落とす
・名前(製品名、ブランド名)で呼ばない

 
逆に、ブランディングに成功している方とお話ししていると、その方がすごく愛情をもってそのブランドや製品に接していらっしゃることが伝わってきます。

「あいつが企画した製品は絶対に売れるわ。だってあいつ、自分が担当した製品のことを『うちのコ』って呼ぶんやで。まるで自分の子供みたいに大切にしてる。」カリスママーケターとしてヒット商品を数多く生み出したかつての上司が、部下の一人について語っていた言葉がいまも印象に残っています。自分の子供みたいに愛されて生まれ育ったブランドは、発売から数年経過した今も多くの人に愛され続けています。

 
さて、日本で商材をもっている会社が海外進出をしようとするときには、まずは現地代理店や商社などを介して販売されることがほとんどだと思います。そのようなパートナーを探される際には、信頼できることや現地事情に詳しいことは当然ながら、そのブランドや製品を愛して育ててくれるかどうかという視点も大事にしていただきたいなと思います。ブランディングって、ただ棚に並べればいいってものじゃないですから。めったに視察にこないのをいいことに、ただただギューギューに棚に並べられて不良在庫になっていく可哀想な製品たちをモスクワで見かけては、こんなことをする代理店さんには自分の子供のような担当製品たちを預けてはいけないと親心を強めたものでした…。

担当者にも愛されない製品が、お客様に愛してもらえるわけないですもんね。その愛が盲目的になってしまうとそれもそれで問題があるのですが、そのあたりはまた改めて。

 
 
※ちなみに愛は重要ですが、もちろん経験や技術がちゃんとあることも大前提です!

 
 

 
 


カテゴリー: ブランディング, 海外進出, 製品企画   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク