“ニュージーランド湖畔の森”と”東京都心”という両極端な2地域を拠点にノマドライフを実践している四角大輔さんは「とことん好きなもの」に囲まれて生活することでノイズを減らして集中力をあげ、「とことん好きなこと」に全力で取り組むことでクリエイティビティ・生産性をあげるのだそうです。そして、その生活にストレスや辛さを感じることはほとんどない、とのこと。理想的なノマドライフスタイル。
「ノマド」って言葉が流行ったころって、「会社員=幸せじゃない(社畜)」「会社を辞めてノマドになれば幸せ!」みたいな短絡的で安易な考え方が先行してしまっていた印象で、どうしても共感しづらかったのですが、四角大輔さんのお話はすごく共感できたのが今回の嬉しい発見でした。別にニュージーランドに住まなきゃ幸せじゃないってことではなく、それが四角さんにとっての「とことん好きな環境」だっただけで、大事なのは「頭に邪魔されず、心に素直に」行動をすることなのだと改めて教えていただきました。
では、そんな四角さんから私のような社畜(会社員)は何を学ぶべきなのでしょうか。
1.仕事は、本気で遊べ!
「遊ぶ」というのは四角さんの独特な表現で、「受動的にではなく、能動的に好きなことに本気で全力で取り組む」ことと理解しました。やれと言われたから仕方なくやっている、という意識ではいい仕事はできないし、それでは結果がでない。結果がでないとモチベーションは下がり、さらにいい仕事ができなくなる…という負のスパイラルに陥ってしまっては誰も幸せになれません。
自分の仕事をとことん好きになり、本気で遊べば、いい仕事につながる。そんなポジティブなスパイラルにはまれば、会社員だろうとノマドだろうと関係なく、「本気で遊ぶ」ことができますね。
2.「好き」スイッチをオンにしろ!
どんなに好きなお仕事でも、会社員だとどうしても「好きじゃないこと」をやらなければいけない場面もあります。(たぶん会社員じゃなくてもある。)そんなときに四角さんは、部分的でも小さなことでもいいから「好きなとこ」を見つける努力をしたそうです。探すときは、頭で考えるのではなく、心で探すのがポイント。好きなところを見つけることが、「好き」スイッチをオンにするきっかけになります。
3.ココロとカラダは壊すな!
カラダは一番大事なインフラ。だから、カラダを作る食べ物には気を使い、ときにココロやカラダが壊れそうになったら場合によっては「体調不良」という言い訳を使って会社を休んで体調調整したっていい。もしどうしても今の仕事が好きになれないのであれば、まずはあらゆる手を使って好きになる努力をするべきだけど、それでも好きになれなければ、転職もありかもしれない。(ただし、「逃げ」という形の転職では根本的な問題は解決しない。)
なんだか四角さんは完璧な完成された人間みたいなイメージがあったけれど、自分を追い込むのではなく、ちゃんと心の声に耳を傾けて、必要に応じてサボるのも悪くないってメッセージをくださったところに人間臭さが感じられて安心しました。後ろ向きな逃げはよくないけれど、心の声を大切にすること。一番根本的に大事なことですよね。
心は答えを知っているが、頭が邪魔をする。だから、迷うことがあったら、目を閉じて、胸に手をあてて、想像してみる。そこでわくわくするかどうかで、答えは見えてくる。
目を閉じて、胸に手をあてて想像しても、やっぱり私は今の会社に勤めていたいと思った。であれば、無理にノマドにならなくても幸せ!って言ってもいいんだということを、ノマド代表ともいえる四角大輔さんに気付かせていただいたのでした。