フルタ製菓のブログ終了で考える、企業ブログの在り方について。


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ゆるくて面白いとたびたび話題になったフルタ製菓のブログ 「フルタ製菓株式会社 ボツ案 〜オンエア中のTVCMについてダラダラと書くにゃ〜」 が2月末で実質的に連載終了(?)したそうです。「まだ小さい君に、話しておきたいこと」という投稿がバズっていたときに存在を知って以来、面白いなぁと思って注目していたので残念です。

本日をもって、このブログは、キャンペーン期間終了にともない
一度「休息」へと入ります。

え?期間限定キャンペーンだったの???というのが正直な感想なのですが、これをきっかけに企業ブログの在り方について考えてみます。

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企業ブログには、社長個人が発信するもの、企業広報担当者が発信するもの、ブランド・製品担当者が発信するものなど、いろいろな種類があります。目的は企業のイメージアップや認知促進が考えられます。

ただ、もともとかなり知名度がある社長でもない限り、一般企業のブログは取引先と就活生と関係者(社員)くらいにしか、なかなか読んでもらえないのが現実なのではないかと。それでもブログはほとんどお金がかからないからいいじゃないかと思われるかもしれないですが、ブログを書く労力を考えるとどこまで時間対効果があるのか不安になります。

フルタ製菓のブログは、WEB上で話題になりやすい面白ネタや「いい話」系のネタをセンスよく発信することで、ソーシャルメディアで大いに拡散されました。かなりの企業イメージアップ効果や認知促進効果があったのではないかと思われます。

私ははじめ、プロフィールのところに社長の画像が掲載されているので、社長本人が書いたものだと思い、「フルタ製菓の社長って面白い人だな!」と感心し、「そんな面白い社長がやってる会社の製品だったら買ってみたいな」と興味を持ちました。

で、調べてみると、フルタ製菓の現社長は2012年8月に就任されたとのこと。

フルタ製菓、新社長に古田盛彦氏が就任 (日本食糧新聞)

なるほど。フルタ製菓のブログは2012年8月31日にスタートしているので、新社長の顔を売り出していくことがひとつの目的だったのかもしれないですね。

私自身、「面白い社長だなー」と思ったし、顔写真が印象に残ったので、目的は達成されたように思います。ただ、最終的に「キャンペーン終了なのでブログも終了です」といわれてしまうと、「あ、やっぱりあくまでキャンペーンであって社長本人が書いていたわけじゃなかったんだな。きっと、どこかの代理店が運営してただけなんだな」と興ざめしちゃいます。ちょっと、がっかりです。(もし社長が書いていたとしても、もうそう思えない。)

当社の場合は、社長も社員もブログを書いています。

フルタ製菓ほど異様にバズを起こせるような内容が発信できているわけではないですし、あくまで個々のペースで書いているのでそこまで注目されるわけではありませんが、無理のない範囲で、等身大で、継続することが重要だと感じています。そうすることで、イメージアップと認知促進だけでなく、SEO対策やWEBリテラシーの向上に効果が出ているので決して無駄にはなりません。

フルタ製菓のように一時的にバズらせても、社長本人や社員本人が発信しているわけではなく本来の姿と異なると受け手に思われてしまうような施策は、長期的にはあまり好ましくないのではないでしょうか。

とにかく一時的にでも顔を売りたい!ということであればいいのかもしれないけれど、お客様との関係が長期的に続く消費財を扱う企業であれば、企業とお客様との信頼関係って時間をかけて築かれていくのが理想です。一時的に面白い投稿をするのも大事だけれど、同時に細くても長く継続することも重視していきたいなと改めて思ったりしたのでした。

(要は、連載終了がしいってことだにゃ。)

 

#2013年3月26日追記

再開するらしいですね。ライターさんと契約更新したってこと?

まずいなあ・・・。 - フルタ製菓株式会社 ボツ案


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