過去のエントリーで、FacebookやTwitterでお金をかけて「ただただ面白いキャンペーン」をすることは、相当なお金の余裕がある場合以外はやるべきじゃないと書きました。
でも、ぶっちゃけWEB担当者やWEB系代理店は面白いキャンペーンやってバズを起こしたいですよね!他社が面白いキャンペーンをやっていると、無駄なお金つかってるなーと思いつつ、ちょっとうらやましかったりするのが本音です。
直接的な売上にはつながらない。起こせるのはバズだけ。
そんな「ただただ面白いキャンペーン」を企画して、社内で実施承認をもらえるようにするためにはどうしたらいいかなぁと「認知促進」以外のKPIを考えてみました。
(1)LAWSON(ローソン)の場合
いきなり大企業の話になってしまいますが、コンビニエンスストア・ローソンの白井明子氏がとあるWEBセミナーで仰っていたことが印象に残っています。(※たしか一昨年くらいのセミナーだったので、今は違うかもしれません。)
ローソンは定期的な企業イメージ調査の際に、ローソンに対して「革新的」というイメージを持っているかどうかを調査するそうです。その結果をKPIとし、「革新的」な企業イメージを促進するためにWEB施策を行っているんだとか。
だから、まだ市民権を得ていないような新しいソーシャルメディアも積極的に活用されているんだなぁと納得しました。
この場合は「革新的なイメージを目指す」という会社としての大きな方向性が必要なので簡単なことではないですが、「競合他社と差別化するには革新的な企業イメージが必要です!」とWEB担当者として上に提案してみるのはひとつの手かもしれません。
こういう環境になったら、かなり動きやすくなりますね。中小企業の場合、企業イメージのためには大した予算かけられないだろうとも思いますが。
(2)営業サポートという視点
WEB担当者は、ついつい「WEB上でどうやって売上につなげたらいいか」ということに注目しがちですが、WEB以外の売上に間接的につなげるのも大事な視点だと思っています。
社内調整は大変ですが、リアル事業のほうの営業担当者と良好な関係をつくり、リアル事業の取引先にアピールできるネタとしてWEBキャンペーンを提案してみるのはいかがでしょうか。
その際、リアル事業の取引先や営業担当者はそこまでWEBに詳しくない可能性が高いことを考慮する必要があります。どのようなメディアなのか、そのメディアでキャンペーンを行うことがなぜスゴイのかということを分かりやすく簡潔に説明しなければなりません。
このような際には、「業界初」みたいなキャッチーな謳い文句が効果的かもしれないですね。やったことに意義がある、みたいな説明にしておくのがよいかと。それで取引先に興味をもってもらえるようになったら、雑誌広告や交通広告などにまわす予算をWEBにもまわしてもらえるようになる…といいなぁ。
弊社の場合は、Shufoo!なんかはその第一歩としてうまく使わせていただいてます。WEBにあまり詳しくないけれど「新聞の折込チラシ」には親しみがある取引先が、納得しやすい媒体です。正直なところ、WEB担当者としてはそこまで乗り気になれない企画ですが、これをきっかけにWEBでの集客に興味をもっていただけたらいいなと思っています。
(3)勝手にやっちゃう
これはあの、まったく解決方法になっていないのですが、社内で認められないなら勝手に個人でやっちゃうという考え方。WEBのいいところに低予算から何かができるってことがあるので、リスティング広告とか、ちょっとしたキャンペーンだったら、個人的に動いてみちゃうのもアリだと思ってます。
自腹をきってやったとしても、数千円レベルの自己投資として考えればいい経験となりますし、決してマイナスではないのではないかと。何もやらないでいるよりはずっとマシです。
このブログもそんな気持ちで完全に個人的に運営しています。