私が勤務している中小メーカーは、基本的にはリアル店舗での流通がメインですが、いちおうECもやっています。WEB上にはいくつか販路があり、楽天市場にもショップをもっています。
最近、楽天の方から「製品のJANコードを登録してください」という催促の電話がありました。商材のJANコードを登録すると『楽天プロダクト』の該当製品ページに表示されるんだそうです。この『楽天プロダクト』というページは2010年からあったんですね。
楽天プロダクトとは、
楽天市場で販売されている製品の詳細情報や、売れ筋ランキング、ショップ別の販売価格を参照できる便利なサービスです。
(楽天プロダクト系API提供開始のお知らせより)
面倒くさいからイヤです、的なことを言ってみたのですが、「1品でも2品でもいいからとりあえず登録してください」と言われたので、とりあえず2品だけ登録しました。
これは要は、Amazonの「1商品1ページ制」に対抗してのサービスだと解釈してます。そんな制度名があるのかは分からないですが、1つの商品を販売している店舗がいくつあろうと、その商品の詳細ページは1つしか用意しないAmazonのやり方と似た考え方ですよね。
「各店舗が商品詳細ページを用意しなくていいから、ラクになる」という視点もありますが、結局これは価格競争につながるだけで、低価格を売りにしている場合以外は売る側にとってメリットがないように思います。少なくとも弊社は価格だけで勝負しようとは思っていないので、やっぱりJANコードを登録しようという気になりません。
商材や企業によっては価格競争をがんばってもいいのかもしれないですが、中小企業はそんなことやっても勝てないし、勝ってもそんなにおいしくないから巻き込まれたくありません。
永江一石さんがブログで紹介されていた「ネットで価格比較をするお客さんは来ていただかなくてもいい」というでんかのヤマグチみたいな「重サービス+高価格」が目指すべき姿です。
で、そんな場合は「楽天スーパーセールやるから半額にしてください!」ってしつこく電話してくる楽天市場でお店をやるよりも、初期費用も月額費用もかからないBASE(ベイス)でお店をやったほうがいいんじゃないかなぁと感じている次第です。
簡単そうですし。
何よりも、おしゃれですし。
すぐに楽天ほどの流入は見込めないとしても、安くなきゃ買いたくないという人をいっぱい集めるよりもいいような気がします。ちゃんとお客様との信頼関係を築き、高価格でも「ここで買いたい」と言っていただけるお店を目指したいです。理想論でしょうか。
メーカーがBASE(ベイス)でネットショップやることにデメリットがあるとしたら何があるのでしょうか。流入が減っちゃうリスクくらいしか思いつかないのですが、考えが甘すぎるでしょうか。
うまくいくかはやってみなきゃ分からないけれど、月額費用も無料なんですし、1ブランドからでも試してみる価値は大いにあると思ってます。
っていうか、楽天さんはAmazon対策よりもBASE対策したほうがよくないですか。スーパーセールよりも、そっちのほうを期待したいです。